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各チームの"マシン"の実力を均衡させ、スリリングなレースを演出するために、インディカー・シリーズのマシンには"コスト"に関するユニークなレギュレーションが設定されている。つまり、"金のあるチームが勝つ"という図式を可能な限り成り立たせず、多くのチームに参戦の機会を平等に与えるという仕組みだ。
IRLに参戦する各チームは、シャシー(車体・ボディ)、エンジンなどの供給を限られたメーカーから受けられる。たとえばエンジンについては、シボレーに加え、今年から参加するホンダ、トヨタの3社のマニュファクチャラーから選択できる。
シャシー、エンジンともに市販上限価格が決められており、しかもメーカーは販売先(チーム)を限定することができない。すべてのチームが希望の構成のマシンで参加できる権利を保証するとともに、メーカー側が任意のチームに便宜を図ることを防いでいる。つまりIRLでは"コース上の平等"が徹底され、白熱のレースが約束されているのだ。 |
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ファイアストンの1社提供によるタイヤは、全チーム共通、状況に応じて10モデル以上の基本設計が用意されている。 |
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シャシーは超高速でのクラッシュを想定した高い安全性を確保。ダラーラ、Gフォース、ファルコンが提供。 |
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リアウィングはコース形状に対応した3種類。超高速レースで空力パーツの担う役割は大きい。 |
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後部に搭載されるエンジンはシボレー、ホンダ、トヨタの3社が提供している。 |
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燃料にはクラッシュによる発火時の爆発力が小さいメタノールを使用。タンクの容量は約132.5リッター。 |
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フロントウィングはコーナー半径の小さいコース用、高速コース用に"ダウンフォース"の大きさが違う2種類。 |
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