890年のパリ博に展示された、カール・ベンツ発明のガソリン自動車を見て、非常な関心を寄せたフランス政府が、1894年7月にその性能を試すため開催したのが、世界で最初の自動車レースだ。これはガソリン自動車が発明されてから、わずか10年後のこと。パリからルーセンまで78マイル(約125km)の距離を、21台が競った。 翌年にはレースの主催団体(オートモービルクラブ・オブ・フランス=ACF)が創設され、以後自動車レースはガソリン自動車の発展に大きく寄与した。